ファイナンシャルプランナー試験の合格に、スケジュール管理の軽視は命取り
ファイナンシャルプランナー(FP)資格に限らず、資格試験合格の鍵は知識の記憶だけではありません。
記憶の他に与えられた条件で回答を導いたり、考察した力も試されます。
そして十分な力を発揮するためには、試験の日までに自分がやってきたことに満足し自信を持って臨むことも大切です。
そのために、勉強スケジュールの管理は大切な要素です。
このページでお伝えしたい5項目
1. スケジュール管理は自信を育てる
1-1. 不安に打ち勝つ土台作り
テキストを漠然と眺め、過去問を解き、試験に臨むという方法は資格受験勉強の王道です。
ただそれでは模擬試験などで悪い点数を取ったりして、次のような不安に襲われたとき、立て直すのがとても難しいと思います。
- わたしはどの科目がどのくらいできるのか?
- わたしの勉強法は正しいのか?
- わたしは本当に合格できるのか?
このため、勉強のスタート時点から合格までに
- 何の科目をどのくらいでこなすか、
- 過去問はいつ何問やるか、
- 直前対策は何月から始めていつまでやるか、
などのスケジュールを立てておきましょう。
そして、立てたスケジュールに沿って勉強を進めましょう。
これがブレない勉強スタイルの大切な土台になります!
1-2. 進み具合のチェック
例えば1日、1週間、1か月単位での始めや終わりにスケジュールの進み具合をチェックします。
会社で言うと、日報、週報、月報等という区切りで仕事の報告をしますよね。同じような区切りでやってみると分かりやすいと思います。
順調ならば問題ないとして、先に進みましょう。
遅れているようならスケジュールを練り直して、再度進めましょう。
この地道な繰り返しが、試験までの自信につながります!
2. 必要な時間を早めに把握しよう!
スケジュールを立てるのに何にどのくらい時間がかかるかわからない場合、以下を参考にしてみてください。
2-1. 通学する場合
学校に通学するなら、受講前にカリキュラムが事前にわかります。
そのカリキュラムどおりに授業に出られるか、検討しましょう。
予習復習や過去問は、通勤・通学などのすきま時間を積極的に利用したいですね。
通学と通信が両方OKの学校であれば、通学で講義に出席して、後日配信されるDVDやWEBで復習という方法もありますよ♪
2-2. 通信講座の場合
DVDやWEB配信の所要時間が一つの目安になります。
ただ、板書をテキストへのメモしたりする時間を含めると1.5〜2倍の視聴時間がかかると考えておいた方がいいでしょう。
通学の講義では聞き逃してしまうところも、通信講座では何度も繰り返して確認できます。
繰り返し再生が多いと、知らないうちに時間が経っていることがありますから注意してくださいね (^^;)
2-3. 過去問について
過去問はライフプランニングなど一つの科目を一通り終えたら、その科目の過去問だけでいいのでとにかく1回解いてみましょう。
すべての科目の過去問を解くのに必要な時間がだいたい解ります。
すべての科目を解き終えたら、実際の試験時間と同じ時間で全問解いてみるのもいいですよ。いい復習にもなります。
もし、あなたが経済用語などの業界用語になじみがない場合、はじめて一回分の過去問をみっちりやると「あっ」という間に1ヶ月ぐらい経ってしまいます。
思ったより時間がかかりますから、余裕をもって始めた方がいいですよ (^^;)
2-4. 完全独学の場合
自分で選んだテキストを読みながらひたすら過去問を解いていくことになりますが、先生の講義というアシストがありません。
FPの試験科目になじみのない場合は、理解するのにかなり時間がかかることは覚悟しておいた方がいいと思います。
過去問を記憶するだけでも試験問題は解ける場合がありますが、本番の試験で全く同じ問題はほとんど出ません。
通学や通信講座のように体系的なカリキュラムがないので、基礎をしっかり理解していないと、ちょっとした応用問題でも解けません。
せっかくの記憶という作業が徒労に終わってしまいます。
FP2級資格を先々まで生かしていくのであれば、着実に理解しながら進めたいものですね。
3. わからないところがあったら?
わからないところは必ず出てきますので、以下の対処方法を参考にしてみてください。
3-1. 棚上げにする勇気
3-1-1. 通学の場合
その場で聞く、または質問のサービスを利用しましょう。
3-1-2. 通信講座の場合
講義をすべて通しで見た後、動画を再度見直しましょう。
わからないときは質問のサービスを利用しましょう。
それでもわからないときは、いったん棚上げにしましょう。
3-1-3. 完全独学の場合
通学、通信講座と比較して条件は厳しくなりますが、ネット上で検索するなどしてみましょう。
解決が難しいようでしたら、上記と同様に棚上げにしましょう。
3-2. そのうちわかる・・・!
とにかく勉強を続けていると、試験に合格するためのデータベースが脳に構築されています。
暗号のように聞こえた専門用語も時間と共に違和感が薄れていきます。
しばらくして再度確認すると、わかる場合も結構あります。
数日間、他の科目の勉強をしているうちに、「そうだったのか!」ということもありますよ(^^♪
3-3. 前向きに捨てる
どうしてもわからない場合は「忘れる」という選択も有りです。
今、わからないところは全体から見たらほんのわずかな点です。
そのために全体の進み方が遅れてしまうと、スケジュールの後半で苦しくなり、できるところもできなくなってしまう可能性があります。
スケジュールを守るための前向きな選択と考えましょう。
ただし、わからないところにはふせん紙などで目印をお忘れなく。
あとでできるだけ確認しておきたいですからね♪
4. スケジュールの例を教えて!
サイト管理人は次のような大まかなスケジュールを立てていました。
- 受講開始までに講義スケジュールと所要時間を把握。
- 試験4〜5ヶ月前までに講義を含めた勉強スケジュールの管理と記憶方法とツールを確立。
- 試験3ヶ月前から過去問攻略
- 試験1.5か月前から直前対策
5. スケジュール管理自体が面倒なとき
6-1. 通学の場合
講義の日程が決まっていて、その日程に合わせて通学するのが基本です。
このため、、勉強の進め方は最も負担が少ないです。
過去問を解く講義も大抵は組み込まれていますから、記憶や理解度の確認もその講義に合わせて復習していくといいですね。
6-2. 通信講座の場合
DVDとテキストだけが送られてきて、あとは「自分のペースでやってください!」というタイプもあります。
「自分のペース」というのは、自分で学習スケジュール(プラン)をたて、それをある程度守れる人には、大きな味方になります。
一方で、毎日場当たり的な過ごし方をしている人は、気づいたら試験1か月前を過ぎていたなんてことも。。。
価格が安い講座は、このあたりの管理サポートが貧弱なのが難点です。
通信講座の受講も独学の一種ですから、自分でスケジュール管理するのが難しいと勉強がとん挫するかもしれません。
自分で管理するのが難しいのであれば、少しお金をかけてスケジュール管理を含めたサービスのある通信講座を選びましょう。
6-3. 完全独学の場合
スケジュール管理が面倒だと感じるならば、この勉強方法は選択しない方がいいと思います。
自分でスケジュール管理やペース配分ができない、または自信のない方は、学校に通学するか通信講座の受講が無難です。
お金を払う分、それだけの価値は十分にあります。
なお、独学をパワーアップさせる効果的な通信講座は、以下のページをご覧ください。